Sky Lord
07.On Telephone
「?」ダブルベッドで手塚と忍足に囲まれての眠りから覚めると、どうしたことか、体が縮んでいた。
「えッと……え?」
が戸惑っていると、隣で横になっている忍足がそのまま抱きついてきた。
「、可愛えぇぇ」
「えっと……どうなってる?」
「背が縮み、年齢が下がっています」
「いや、それは分かる」
――なんで!? 理由は?
固まるに対し、忍足も手塚も冷静だった。
「耳はないなぁ」
「だが、髪の色は元に戻ってる」
「……お前ら、昨日何かしたか?」
冷静な二人に向け、あちら側の気配を漂わせて二人を問いただす。
「何もしてません」
「嘘つくなよ」
「ほんまやで。強いて言うなら、のこと好きやなぁって話してたんや」
「……俺なんかのどこがいいんだ……」
後ろ向きの言葉は、即否定される。
「応えといてそれはないやろ?」
「言質は取りましたから」
「分かってるよ。とりあえず、起きたい」
――どうしよう……
ベッドから降りると、明らかに子供化しているのがわかる。
服が二回りくらい大きくなり、視点が低い。
「……ひとまず、俺の後任。急いで探さないとな」
「そうなるんか?」
「この格好で授業できないだろ」
「まぁ、せやな」
――これは、関係各所に連絡入れなきゃ……
その上でどうなるかは不明だが、日本に居られる可能性は低いだろうと思う。
そうなれば、行き先は限られてくる。
――旦那、怒るだろうなぁ……いや、面白がるかもしれんけど……
自分の本来の支配者のことを考えて、はまず体の調子を見ることにした。
――体が昔に戻ってるなら、傷跡もないかと思ってたけど……
それは流石にしっかりと残っているようで、若干左肩が痛い。
部屋に立てかけてある鏡の前に立って、年齢的なものや『皮』を確認する。
「十歳前後ってところか」
髪の色は昔のプラチナブロンドに戻っており、その頭に耳はない。
正直、この国でこの年齢で耳がないのは居るかもしれないが、数は希少だろうから目立つだろうな、とは思う。
自分の姿を確認するに対して、忍足と手塚の二人が放っておくはずがなかった。
「かわえぇなぁ。」
「そうだな」
「可愛い言うな。こっちは色々大変なんだ」
子供の姿に戻っただけでも驚きなのに、仕事のこととか、関係各所への連絡も含めてやらなければならないことが多すぎる。
「で、望んだのは二人ともか?」
あちらの側の視線と、闇の部分の声を漂わせてが言う。
ここまでサクリファイスの言葉や願いが体現するのは、正直聞いたことがない。
だから、何かあったのだと見当をつける。
「……の子どもの頃ってどんなんやったかとかは話してたな」
「手塚は?」
「平和な子供時代がなかったのは知ってます。ただ、そこまで長時間話した訳ではありません」
「……お前ら……責任取れる?」
「すみません。まさかこんなことになるとは思いませんでした」
「いいよ。何とかする」
「、ごめんやで」
不穏な空気を感じたのか忍足が真剣は表情で謝るが、それをはため息一つで蹴散らした。
「もういいよ。ただし、どうなっても知らないからな?」
『あっはっは』
関係各所に電話して、それで出た結論が張の旦那預かり、ということになったことだった。
お陰で旦那に笑われている。
『偽善を貫いた結果がソレか? 』
「偽善じゃなくて、本心と趣味と興味を貫いたらこうなった、ってことですよ」
『物は言いようだなぁ』
「呆れましたか?」
『呆れより笑いがくる……っくっくっく』
「旦那……笑いすぎです」
『さて、来るのは明日か?』
笑いを引っ込めた旦那がに確認を取る。
「今週中には向かいます」
『分かった。来るときは連絡しろ』
「了解」