あかんなぁ……
あの人の前じゃ、よぅ自分隠せへん。
上の人らが、最瀞の死神って呼んでる、あの人の前じゃ……
初めて会ったときかてそうやった。
桜の下で寝てるあの人を見つけて、あんまりにも何事もないような寝顔で寝てたから。
興味本位で手を出してみた。
そしたら逆に「後悔しませんか? 市丸隊長」て言われたんや。
そんなん言われたら、僕なんも言えんやないの。
あんな静かな声で言われたら、何にも言えんようなるやん。
それからやった。
藍染隊長が執心するようになったんは。
最初は分からんかった。
なんでただの平死神でしかないを気に入ったのかって。
ちょっと気になって調べてみたら、相当裏で動いてる人やった。
まるで藍染隊長みたいに、周りに偽りの姿を見せてる人やった。
『あかん』て思た。
なんでか知らんけど、そう思た。
そう思ったら、あの時から彼、僕のことも知ってはったんやなぁって、そう気付いた。
せやから、
「後悔、しませんか?」
やったんやね。
それはそうと、ちょっとは後悔してるかなぁ。
せやけど、今更引けんやん?
ま、僕の底にある思いを見抜いたのはあんたが初めてやけど、せやけどそんなことしてるヒマ、もうないから。
せやから僕は
「してへん」
て、そう自分に言い聞かせなあかんのや。
せやから、
僕は、後悔、せんよ?