「了解です。早速調査に向かいます」
「頼む」
ミカサ、アルミン、エレンが見てる中、が素早く班を編成する。
「アニ・レオンハートの身辺調査かぁ……」
とりあえず、戸籍なんてあってないようなモノだが、調べれば何かしら掴めるかもしれない。
そう判断して、は城を出た。
Attack on Titan
19.戸籍調査
「戸籍ぃ?」駐屯兵が面倒くさそうに答える。
「そ。ちょっとね、調べたいことがあるからさ」
そう言ってが片手をあげ、班員を連れて資料室に入る。
それ以外にも班員を派遣しは集中して『彼女』の身辺調査を開始した。
――アニ・レオンハート……かぁ……
104期生を中心にの指示で班員が調べていく。
まずは同郷の人間の調査、そして、戸籍。
エレンが中央に引き渡される間、アルミンが時間を稼いでくれるだろうが、とりあえず今は、時間が欲しい。
「……出てきませんね」
「諦めるな。出るまで探す」
「はい」
休みなく、交代で資料を探しまくる。
駐屯兵が欠伸をしながら、そんな達を見ている。
そんな駐屯兵にが声を掛けた。
「暇そうだね?」
「ん? あぁ。お前ら調査兵団が何をしてるかわからんが、ひとまず暇だな」
「そうか。暇ならさ、この資料片付けて行ってくれる? 終わったやつだから」
「テメェでやれよ、」
「へいへい」
断られたが、探し終わった資料を持って片付ける。
――アニ・レオンハート……分かったことは、少なくとも五年前以前の足跡がないってことだ。それはこのライナー・ブラウンとベルトルト・フーバーにも言える……か
分かったことは、この三人が少なくとも同期で同郷だということだけだ。
そして、それ以前の足跡が少なくとも見当たらないということだ。
――壁の外……かぁ……仮定として、壁の外に人類がウジャウジャ居るなら、なんで……いや、いい。とりあえず、この調査結果を分隊長に届けないと……
眠い目をこすって、は二日ぶりに調査兵団本部へと足を向けた。
「分隊長!」
ハンジを見つけてが声を出し駆け寄る。
「おお、! 何か判ったかい?」
「とりあえず、報告書にまとめてます」
そう言ってまとめた報告書を渡し、
「同じ地域の出身者は二人ですね。管理が杜撰で探すのに手間取りましたよ。しかし、なんだか慌ただしいですが何かあったんですか?」
『誰の』とは言わないが、通じるだろうと思ってが告げる。
そして、本部全体が何か緊急の事態でも起きたのかと言うくらいの様子に、が何かを察して尋ねる。
「ウォール・ローゼが突破されたという話が入ってきたんだ」
「はい!?」
寝耳に水とはこのことか。
どうやら籠っていた間に、外はとんでもないことになっているらしい。
「それと、壁は全部巨人の硬化能力で出来ている……らしい」
「は?? えっと、どういうことです?」
「話は追って話す。、私服に着替えてから付いて来てくれ」
「了解です」
そう言われ、は急いで私服に着替え、ハンジの後をついて歩いた。
「話を整理させてください。まずアニ・レオンハートはやっぱり女型の巨人で、その彼女が硬化能力で眠り姫になった。その時、壁が剥がれて超大型巨人が壁の中から出てきた……と? それで会議中にウォール・ローゼが突破された話が上がってきた……という訳ですね?」
――さすがに壁が突破されるのは予想外だ!!!! 後、壁って何で出来てるかはずっと不思議だったけど、まさか巨人の能力だとはねぇ
この二日の情報量、流石に多すぎだ。
と、は素直に思った。
ひとまず、分隊長に従ってが歩く。
その時、黒いスーツを来たリヴァイ兵長とウォール教の司祭が居るのには驚いたが。
「兵長! 足は、もう大丈夫なんですか?」
「あぁ。大丈夫だ」
「そうですか。良かったです」
負傷した、とはいえ歩けてはいるから、完全に無事ではないだろうが、ある程度は大丈夫のように思える。
それに、ダメならここには居ないだろう。
「あぁ……」
そこで、団員が声を上げた。
「馬車の用意、できました!」
「、君はリヴァイの護衛だ」
「了解です」
――やっぱりか!
そうは思えども、団の中ではハンジの方が立場が上だ。
従うしかない。
「アルミン、ミカサ……??」
「こんばんは。副長」
――慣れないなぁ……
そう思えども、慣れないといけない。
ミカサ、エレン、アルミンが馬車に乗り込み、その反対側に兵長、司祭、分隊長、そしてが乗り込む。
そして、分隊長は何かの石をジッと見つめている。
――何見てるんだろう? てか、その石……は何でしょ?
知らない事実までは流石のも想像できない。
とはいえ、何となく想像できはするのだが。
――硬化した巨人の破片……か?
とりあえず、世界は複雑なことをは実感した。