グラウンド
のいなくなったグラウンドを見つめて、考えてたことがあります。
なぜ、もっと早く君の病気に感づいてやれなかったのか。
なぜ、もっと早く病院に連れて行ってやれなかったのか。
君のいなくなったグラウンド。
僕では止められない、君の病気
どうしようもない現実。
でも、こんなことを言うと絶対
『そんな後ろ向きなこと言うなって。第一まだ死んでないだろう?』と・・・
いつもの調子で言うんでしょうね。
それにしても、なんて静かなんだろう。
人一人がいないだけ、たったそれだけなのに。
中心にぽっかり穴が空いたように、吹き抜ける空白。
それが、今までの彼の大きさ。
自然と中心にいて、周りを散々引っ掻き回すくせに、誰も彼を嫌おうとはしない。
誰にも替えられない、彼の大きさ。
もう一度、グラウンドで君の姿を・・・
その時、ふわっと吹いた風の中で
『絶対帰ってくるから・・・安心しろ』
そんな声を・・・
聞いた気がしました。
アトガキ
2017/07/17 書式修正
管理人 芥屋 芥