越前が去った後に、オレは保健室のドアを開いた。
「なんだ。か。」
「話、聞きましたよ。なんかあったんですか?」
テニス部で何かあったらしいという話はすぐ伝わった。
それも、他校生が絡んでいるらしいと。
ケンカと心労
「相手は?」
「話そうとせん。・・・全く、一体誰にやられたんだか。」
と、彼が消えたドアの方を見て言った。
「ま、彼なら自分でケリつけそうですけどね。」
自分で言って納得した。
 
 
 
 
あり得る・・・




と、思ったのがわかったのか、
、変わってないな。お前。」
と、呆れたように言う竜崎先生。
だけど、
「10年ではそんなに変われないっすよ、先生。」
そこで、
先生、先生。至急職員室に来てください』
と、呼び出しをくってしまった。
未だ、この呼び出しには慣れず・・・である。
 
 
 
ここの生徒だったとき、よく呼び出しをくらってたっけな。
 
昔を思い出して顔が自然苦笑いになった。
ま、よく違反をしてたのは事実だし・・・
それを黙認してたのも竜崎先生、あなたなんですよ?
なんて、責任転嫁して・・・
でも、今はあの伝統??の行事はなくなってしまった。
変わりに、今は『グランド何周走ってこい』って言うのが部長の特権らしい。
・・・確かに、あの当時だったからあんな事が出来たのかも知れないけれど。
よく出来てたと思う。
我ながら・・・・・・
 
 

 
 
けれど、オレも今はホント大人しくなりました。
丸くなったって言うんでしょうか。
オレも、あれからずい分変わったんですよ、竜崎先生?
変わらないのは、昼行灯だけです。
後は、負けん気ですか。







ここは、オレ達先生が口を出していいモノかどうか・・・
悩みどころではあるんだけど。








先生、どうしました?ボーっとして。」
「あ・・・すみません。ちょっと考え事を。」
しまった。
話を聞いてなかった。
「なんでしたっけ。」
「いや、ちょっと主任が出張でしばらく不在になるでしょう。それで受け持ちクラスのことなんですけど・・・」
あぁ。
忙しくなるって言うことか・・・
 
 
 
 
ハイ?

 
 
 
 
「・・・・・・わかりました。6クラス、やればいいんですね?」
 
はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ(大いなるため息)
 
 
ま、いいや。2,3日だし。
アトガキ
二年かかって、先生主の性格を掴みました。
どうやら私自身が、掴みきれてなかったようです。でも、なんとか今回つかめました。複雑で屈折してる主人公です。
一番難しいかも・・・
攻めっぽいけれど、彼は受けです。しかし、心理的に強い受けって一体・・・
2017/07/17 書式修正
管理人 芥屋 芥