Jeg kan ikke glemme det
「なぁトルフィン」
草の上に座りながら同じ年に生まれたが話し掛けてきて、俺は振り返った。
「なに」
「お前、海に出るのか?」
というの言葉と、シュッと空を切り裂く音が同時に聞こえた。
そして俺は、そんなを振り向かずに答えた。
「うん。出る」
と。
「そか」
「うん」
そう答えたとき、やっと石が地面に落ちる音がした。
相変わらず、石を投げるのは上手いよな。
そう思った。
そうやって話していたのは、村が平和だったときのことだ。
だが今は、そんな平和なんてない。
「アシェラッド、帰ってきたら相手をしてもらうぞ」
こうやって生きていくと、決めたから。
父の敵であるこのアシェラッドを討つと、そう誓って。
だから、お前のことも忘れるぞ。。
アトガキ