『Dolphin Street』
そこは、日々JAZZを愛する人たちが集うひっそりとした場所にたたずむ喫茶店。
日ごろの疲れを好い音楽を聴きながら過ごす、そんな空間。
ある人物の目を盗んでこの店にやってきてカウンターの席に座り、いつものようにコーヒーを頼む。
久しぶりに来たこの店は、相変わらずの落ち着きぶりで、恐らくそれはいつきても変わらない落ち着きさ加減。
だからつい振り返ってみた。
初めてここに来た時のこと。そして、あの人たちに会ったときのこと。
Dolphin Steet
fifth annivers log-part4
店のドアを抜けると、そこは光と音の世界だった、なんてな。
そんなことはねぇけど、でも、最初入った時のその店内の印象はそんな感じだったんだ。
だからついつい足を向けちまう。
入ったところで、ガキの俺に話し掛けてくる人はホトンド居ない。
だから必然的にいつも一緒に来てる喜助が話し相手になっちまうんだ。
今日はいねぇけど。
あいつが居ると、俺は皆と話したいんだ! っていう願いはことごとく打ち破られる。
なんでなんだろう……
だから、俺はもっぱらこの店じゃ観察役というか、聞き役に回ることが多い。
とは言ったって、あんまり俺が絡むことはねぇけどな。
滅多に来れねぇし、付き合いがあるのは隊長くらいだし、俺個人で動くことは滅多にないしな。
大体俺個人の長編て『R』つきだろう?
だから……その……ちょっと……な……
なんつうか、その……俺だけ『R』ついてるのって、なんか……浮いてねぇ? っていうか……なんていうかさ。
そんな感じかな、とか思ったりする訳。
さんもRつき、しかも20overの連載入ってるけど最近動いてねぇし、もっぱらブラックラグーンの人たちとツルンデルっていうか、最近一緒に動いてるの知ってるし……さ。
さんもRはたまにあるけど、それは隊長だって同じだし、は最初からRがない。
俺だけ、ちょっと浮いてんだよな。
まぁいいけど。
暴露るけど、俺がここに来た当初、打ち込み屋は主人公の姓・名・あだ名と友人の姓・名の変換は変えることなく、その上でダブル主人公ってことで、まず悩んだのは名前変換だったらしい。
悩んだ末に出した結論が、スタンダードで三人分の七変換。んで、この店専用として五人分併せて十三変換。
――欲張りすぎだっつぅの。
しかも、更にそれぞれやってくる度に、変換数増やそうなんて考えてた時期もあったみたいだけど、流石にそれはやめたみたい。
まぁ、またユラユラっと意思が揺れれば変わるんじゃねぇの? なんて思ってるけどな。
今は安定してるみたいだから、なんとも言えねぇけど。なんか、いずれフラフラっと、それぞれの短編なり長編のページにそれ専用の変換HTML文書作ろうかなぁとか……将来、ある……かも?
打ち込み屋って、結構意思弱いつうかなんつうかな人間だからなぁ……
ところで今日、この店で演奏あるって聞いたんだけど、どうやら始まる様子は……なさそうだなぁ。
ちょっと来る日時を間違えたかも……
うーわー……ちょっとショックだ。俺。
というわけで、明日……また……来れたらくるよ。
アトガキ