ヤバい、ヤバいよー。リボーンどうなってんの?! これ!
街に入り、目的の場所まで歩いていただけなのに、目の前を何かが凄い勢いで通る。
何かなんて聞かなくても分かる。銃弾だ。
そして、イヤな予感がして隣にいる彼を見ると、やはり彼はソレを取り出して、しかも火までつけていて既に投げる準備を終えていた。
「だ……ダメだよ獄寺君! こんなところで爆弾なんて!」
しかもその言葉が言い終わる前に彼は投げ終えて、それは炸裂し辺り一面に硝煙と火薬の臭いに鼻をやられそうになり、涙まで出てきた。
そして、冷静なはずの山本も相手に飛び掛っていて手がつけられない。
そしてリボーンは、いつものごとく止めることは無い。
その時、誰かの声が響いた。
「止めろ、止めろ野郎共! これじゃぁただ鉄火場を混乱させてるだけだ! これ以上ソレをここで使うんじゃねぇ! このまま引け! この野郎共!」
そう叫びながら乱入してきた男が、グイッとオロオロしている少年の服の袖を引っ張って走り、その場から引き下げさせる。
「うわぁぁぁぁぁ!!」
そんな引きずられるようにして場から去っていく彼の叫び声に、誰かが叫んだ。
「十代目!」
req-no.015...
smoking on the cracker